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海草アマモが育つ「底質条件(砂や土)」を中高生が探究する「アマモ甲子園」が新設、INNOVATE AQUARIUM EGG 2026の採択校が決定

海草アマモが育つ「底質条件(砂や土)」を中高生が探究する「アマモ甲子園」が新設、INNOVATE AQUARIUM EGG 2026の採択校が決定

地元の川や海を水槽で再現し、水の中の生き物たちの謎に迫る。そんな中高生の探究を後押しするプログラム「INNOVATE AQUARIUM EGG 2026」の採択校が決まりました。主催は、「環境移送技術」を活用して自然の価値を社会に届ける株式会社イノカと、アクアリウム・ペット用品大手メーカーのジェックス株式会社です。今年度は、海草「アマモ」の生育を競い合う「アマモ甲子園」枠が新しく加わりました。

過去のINNOVATE AQUARIUM EGG開催時の様子
過去のINNOVATE AQUARIUM EGG開催時の様子

「海のゆりかご」を守る研究に、中高生が挑む

このプログラムの対象は、中学生・高校生・高専生です。これまではジェックス株式会社の協賛のもと、自由な発想で地元の川や海を再現した水槽を立ち上げ、水圏生態系の謎に挑む「フリー枠」が設けられてきました。本年度からはそれに加え、海洋土木技術を強みとする東亜建設工業株式会社をパートナーに迎えた「アマモ甲子園」枠がスタートします。

アマモが生い茂るアマモ場(藻場)は「海のゆりかご」と呼ばれ、海の生き物たちにさまざまな恩恵をもたらしています。また、海洋生物がCO2を吸収・固定するブルーカーボンの要としても、近年世界的に注目されています。一方で、アマモは海水温の上昇や環境の変化によって減少傾向にあります。

「アマモ甲子園」枠は、アマモの再生・保全を目指し、全国の中高生がそれぞれのアプローチで最適な育成条件を探る取り組みです。そのデータを集積し、東亜建設工業における実際の環境研究・開発事業に活かすことを目的とした、社会に直結するプログラムです。

今年度のテーマは「アマモの育成に有効な底質条件(砂や土のこと)」の実験探究です。参加校はイノカの研究者や専属スタッフによるメンタリングと機材補助を受けながら、精緻なデータを積み上げていきます。その成果は、東亜建設工業のパートナーとして「INNOVATE AQUARIUM EGG 2026」の最終発表会で披露される予定です。

水槽を立ち上げる生徒の様子
水槽を立ち上げる生徒の様子

採択校と、それぞれの研究テーマ

プログラムが目指すのは、生き物や自然への純粋な「好き」や圧倒的な熱量(偏愛)を原動力に、自らの研究で社会課題の解決に取り組む若き「生態圏エンジニア」を全国から発掘・育成することです。全国から寄せられた多数の応募の中から、厳正な審査を経て、以下の学校が選ばれました。

フリー枠

  • 千代田高等学校(東京都):『サンゴと魚類の飼育を通じて、魚の糞に含まれるサンゴ由来DNAの検出を目指す研究水槽』
  • 安房高等学校(千葉県):『沖ノ島の生息環境を参考にしたヨコエビの繁殖水槽』
  • 清風中学校・高等学校(大阪府):『ヨシ・二枚貝・魚類の関係に着目し、淡水・海水環境での二枚貝の安定飼育と繁殖を目指す研究水槽』
  • 早稲田佐賀中学校・高等学校(佐賀県):『沖縄のインリーフに生息するサンゴや海草などを、長期的に維持できる生態系再現水槽』

アマモ甲子園枠

  • 福岡工業大学附属城東高等学校(福岡県):『博多湾内の砂及び、豚骨残渣物を使ったアマモの生育』
  • 千代田高等学校(東京都):『リン酸塩を含んだ石灰質底質を使ったアマモの生育』
  • 学校法人 暁学園 暁高等学校(三重県):『卵の殻とサンゴ砂を使ったアマモの生育』
  • 国分高等学校(鹿児島県):『シラス台地のシラスを使ったアマモの生育』
  • 安房高等学校(千葉県):『河川の河口付近の汚泥を使ったアマモの生育』

機材とメンターの2つのサポートで、最終発表会へ

採択校には、探究活動を支える2つのサポートが用意されています。

  • 研究機材補助:水槽設備の拡張や水質測定キットなど、検証実験に必要な機材の購入費を補助
  • 専属メンターによる伴走支援:サンゴや藻場研究の最前線で活躍するイノカの研究者や専門スタッフが専属メンターとなり、実験計画の策定からデータ収集・検証までをサポート

各校はこれらの支援を受けながら実証実験を始め、2027年1月30日(土)に開催される最終発表会に臨みます。

パートナー企業が寄せる、次世代への思い

東亜建設工業の代表取締役社長・早川毅氏は、同社が東京湾の横浜港で創業し、海とともに成長してきたことに触れ、港湾整備や藻場・干潟の創出を通じて豊かな海づくりに取り組み、「海に恩返しをする」ことを大切な使命としてきたと語っています。アマモ甲子園については、次世代を担う中・高生が海の環境について主体的に考え、研究成果を発信する貴重な機会だとし、若い世代の自由な発想と情熱から学びながら、豊かな海を次世代へつなぐ取り組みを一層強化していくとコメントしました。

ジェックスの五味宏樹氏は、同社が2025年の新ビジョンに「いきものとの暮らしで人も地球も豊かに」を掲げたことを紹介。商品だけでなく、いきものと暮らすことで生まれる癒しや楽しみ、学びといった価値を分かち合いたいとし、「イノアクEGG」を通じて学生や生物部・科学部の挑戦を全力で応援すると述べ、発表の場で会えることを楽しみにしていると結んでいます。

出典:株式会社イノカ

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