犬の前立腺腺癌の非侵襲的な鑑別を目指し、血清中の微量元素を解析した研究が国際学術誌に掲載 レナテックが分析を担当

犬の前立腺がん(前立腺腺癌)について、非侵襲的に鑑別する手法を探る研究の論文が、国際的な獣医学術誌『Frontiers in Veterinary Science』に掲載されました。研究を行ったのは、日本大学生物資源科学部獣医学科 獣医外科学研究室(山田直喜 先生ら)です。血清中の多元素分析とデータの提供は、神奈川県伊勢原市に本社を置く株式会社レナテックが担当しました。

血清中の微量元素のバランスに着目した研究
今回の研究は、犬の前立腺腺癌(Prostatic Adenocarcinoma)を非侵襲的に鑑別する手法の確立を目指したパイロット症例対照研究です。研究では、犬の血清に含まれる微量元素の濃度バランスを解析する「多元素プロファイリング」という方法が用いられました。
この解析により、従来の検査法を補う新たな指標として、「メタロバランス指数(Metallobalance index)」の有用性が示唆されています。
掲載された論文について
- 論文名:Serum multi-element profiling and a Metallobalance index for noninvasive differentiation of canine prostatic adenocarcinoma: a pilot case-control study
- 日本語訳(仮訳):犬前立腺腺癌の非侵襲的鑑別のための血清多元素プロファイリングおよびメタロバランス指数:パイロット症例対照研究
- 掲載誌:Frontiers in Veterinary Science
- 掲載日:2026年8月12日
- 研究機関:日本大学生物資源科学部獣医学科 獣医外科学研究室
- レナテックの担当:開発研究部(血清中多元素分析)
レナテックの開発研究部が担った役割
レナテックの開発研究部は、長年培ってきた元素分析技術を生かし、血清中の微量元素の測定とデータ提供を担当しました。論文の謝辞(Acknowledgements)には、同社による分析協力についての記載があります。
レナテックは、がんなどの疾病を早い段階でリスク評価することを目指す医療・健康分野と、環境分野で独自の技術開発を行っている企業です。経済産業省・中小企業庁が選ぶ「はばたく中小企業・小規模事業者300社」にも選定されています。
同社の「メタロ・バランス検査」は、血液中の17種の微量元素濃度を分析し、がんの罹患リスクやMCI(軽度認知障害)リスクを評価するスクリーニング技術です。
予防医学や獣医療への展開を見据えて
レナテックは今後、ヒト向けの「メタロ・バランス検査(がん・MCIリスクスクリーニング)」で培ってきた微量元素分析技術の精度向上を続けていくとしています。
あわせて、今回の共同研究の成果を生かしながら、予防医学や獣医療をはじめとする幅広い分野での技術開発と社会還元を進めていく方針です。
出典:株式会社レナテック


















